旭川のラーメンといえばしょう油ラーメン。
札幌のみそ、函館の塩と並ぶ全国的にも知られる北海道ラーメンの代表格のひとつですね。
旭川ラーメンの始まりは昭和22年、1947年。
屋台として始まった名店「青葉」と、同じ年に創業した「蜂屋」が始まりとされています。
1947年ってすごいですよねぇ、戦後。
そして今から三四半世紀も前のこと。。
「蜂屋」のラーメンが今でも続いているのは、それだけ地元の方に支持されている「確かな味」ということですね。
今回は旭川ラーメンの元祖といわれる一角、蜂屋の「焦がしラードのしょう油ラーメン」を食べてきました。
久しぶりの旭川。王道ご当地グルメのラーメンを堪能してきました。
蜂屋の紹介
以前は横浜や札幌にも出店していましたが、現在は旭川市内に2店舗だけとなります。
「本店」と「五条創業店」
本店と創業店ってどういうこと? ってなりませんか。
調べてみると創業店が人気になり、手狭になったので本店へと移転。
その後、創業した場所でもお店を再開させたそうです。
半世紀という歴史があるからこその成り立ちですね。
どちらにしようか少し迷ったのですが、今回は五条創業店に行ってきました。
情緒ある五条創業店までの道のり
JR旭川駅から歩いて10分ほどの所にお店はあります。
徒歩10分と聞くと少し遠く感じるかもしれませんが、駅からは「平和通買物公園」という歩行者専用道路になっているので、のんびりと町の雰囲気を楽しむことができます。
通りにはまだまだ個人商店が並んでいて、個性豊かな軒先が左右に連なりノスタルジックな気分になれます。
車の場合は、店の前に5台ほど停められる駐車場があり、お店の近くにはコインパーキングが結構あります。
ドライブ途中でも寄れますし、動物園と併せて旭川グルメを楽しめますね。
入り口は2か所。
上の写真は隣接する飲み屋通りに面しています。
「ふらりーと」という名の飲み屋通りはお店も豊富で、旭川ご当地グルメの「新子焼き」や「旭川ホルモン」などの店もあります。
蜂屋にはトッピングをつまみにビールが飲むこともできるので一件目としても、別の店で飲んだ後の〆のラーメンとしても利用できます。
店内 は昔ながらの大衆中華風
店内はテーブル席が20席ぐらいと、ラーメン店としてはかなり広めの作りとなっています。
ここが満席になるっていうのは相当な人気ですね。
このサインの数を見ればわかるように、著名人も多く訪れていて、テレビやメディアでも定期的に取り上げられています。旭川ラーメンを代表するようなお店。
トッピングが豊富な「メニュー」
ラーメンはしょう油、塩、みその3種類。そしてトッピングが豊富に揃っています。
サイドメニューに自家製ぎょうざや瓶ビールがあるのも魅力的ですね。
今回はシンプルにしょう油ラーメンを注文。
蜂屋のスープはオリジナル焦がしラードが特徴で、注文の際に『濃い』『ふつう』『ラード無し』が選べます。
初めてなのでここは『ふつう』を注文。
ビールも頼まずじっと待つことにしました。
テーブルの調味料はシンプルに胡椒のみ。いさぎよい。
テーブルに水差しがあるのは嬉しいですね。
箸はプラスチックでした。
ラーメン通の人は、ラーメンは割りばしじゃないと麺が滑るからダメ、というこだわりがあるようですね。
個人的には割りばしは軽くて扱いづらいのでプラスチック箸の方が好み。
そして4角か6角ぐらいだと扱いやすい。
注文して5分ぐらいでラーメンがきました、早い!
「いざッ実食!」レポート
手前の黒いところが焦がしラードの溜まり。
黒いですよねぇ。
これ注文の際に聞かれた「油濃い目」にしたら丼一面が真っ黒なんでしょうね。
インパクトは強烈です。
そして風味も、旭川ラーメンのスープの特徴「動物系と魚介系のダブルスープ」に焦がしラードを合わせたなんとも独特な香り。
正直風味を表現する言葉が見つかりません。ミックスされていて初めての風味。
そしてかすかに焦げたような匂いがします。
でも食べた後、何日か経つとふと味と共にあの風味をもう一度というふうに思い出します。
クセになる味と風味。
そしてこのどんぶりのデザインやプラスチックレンゲも昔ながらの王道「ザ・ラーメン」感があって嬉しいですね。
とんこつとアジ節のWスープと「焦がしラード」
旭川ラーメンのスープの特徴は「動物系と魚介系のダブルスープ」。
蜂屋ではとんこつとアジ節を使用しています。
少しクセのあるとんこつの風味とアジの香りが交じり合って、この独特の風味になっているのでしょうね。
アジ節って知らない味でした。
調べてみると原料はムロアジで、主に中部地方でうどんなどの出汁に使われています。
鰹節よりさっぱりしているのが特徴。
アツアツのスープを一口すすると、しょう油ダレとダブルスープがひとつの塊となったしっかりとした旨味が口の中に広がります。
今まで味わったことのないような新しい味と、でもどこか懐かしいしょう油ラーメンの味わいも残る、不思議なスープ。
麺は低加水のストレート中太麺
麺は加藤製麺の低加水麺です。
加藤製麺は旭川の製麺所で、蜂屋の創業者とは兄弟という間柄。
創業当時からそれぞれの分野で理想を追求した蜂屋のスープに合う麺になっています。
低加水麺は、水分を極力少なくして練った麺で旭川ラーメンでは主流となっています。
スープを吸収しやすくする、という特徴があります。
ストレート中太麺と書きましたが、これは主観で判断しました。
いろいろ調べたのですが結構バラバラで、なかには「縮れ中細麺」と表現しているところもあります。
いろいろと迷ったのですが、自分の撮った写真を見る限りはストレート麺(緩めの縮れ麺?)だし、見た目、食べた歯ごたえ的にも中太麺がしっくりくるので「ストレート中太麺」としておきます。
しっかりとスープと絡まり歯ごたえのある麺です。
トッピングは旭川ラーメンの基本の3種類
旭川ラーメンの基本のトッピングは3種類。
チャーシュー、メンマ、ネギ。
蜂屋のラーメンも基本の3種類のトッピングでした。
メニューにもあるように、蜂屋には他のトッピングも数多く用意してあり、リピーターにはありがたいラインナップになっています。
チャーシューは薄切りの一口サイズ。
つまみ上げて口の中に放り込むと、やわらかさの中にもしっかりと歯ごたえがあり、じんわりとチャーシューの旨味があふれてきます。
メンマはコリコリと程よく歯ごたえがあり、ネギもシャキシャキとした食感で、箸休めとして丁度いい塩梅です。
今回のトッピングはそれぞれに食感が違っていて、一杯のラーメンの中でもきちんと味の変化や歯ごたえの変化が起こり、最後まで食べ飽きない美味しさでした。
食後のつぶやき
今回は旭川ラーメンの元祖のひとつ、「蜂屋」のしょう油ラーメンをいただきました。
旭川ラーメンの代表格でもあるのですが、こだわりを感じさせる個性的なラーメンが長年支持されている所以ですね。
焦がしラード
しっかりと記憶と味覚に刻まれました。
ごちそうさまでした。
お取り寄せもできる「蜂屋」のしょう油ラーメン
蜂屋のラーメンはネット販売しています。
お取り寄せしてご自宅で「蜂屋」のこの味をご堪能下さい。
生麺タイプやインスタント麺など種類豊富です。
旭川市のふるさと納税の返礼品には、残念ながら蜂屋のラーメンは入っていません。
ただ旭川市のそのほかのソウルフードや食材は豊富に取り揃えられています。
一度ご覧になってみてください。
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