塩ラーメンって好きですか?
ラーメン屋に行って注文しますか?
と、いう感じの「投げかけ」から始めてみましたが塩ラーメンって、好きな人は多いけど選ぶ人は意外と少ないと思いませんか。
「好きなラーメンの味」ランキングでもとんこつに次いで4位。
決して嫌いというわけではないけど、初めて行った店で味を選ぶ状況でとなるとさっぱりしているという特徴が物足りなさを連想させるのか、お腹を満たすという欲求に敬遠されてしまう傾向がありませんかね。
正統派の「しょう油」、がっつりした「みそ」。こってりした「とんこつ」。
特に、普段そこまで頻繁にラーメンを食べる習慣がない場合、久しぶりに食べるとなるとやっぱり食べたという満足感が優先されて他の味のラーメンを選びたくなりますね。
もともと塩が好きな方や玄人になると良さというものがわかっているから、そういうことはないでしょうけどね。
今回紹介する「函館麺厨房 あじさい」の塩ラーメンは、「ラーメンを食べた」という満腹感に応える、さっぱりとしているのに食べ応えのあるラーメンです。
細かく刻んだ水菜がとてもいい演出をしてくれました。
「函館麺厨房 あじさい」の紹介
「函館麺厨房 あじさい」は1930年に函館市に中華料理屋として創業。
看板メニューの味彩塩拉麺は時代と共に少しずつ改良され、いまでは「丼の底が見える透明なスープ」として認知されています。
現在、函館市内に4店舗を展開。
そして道内では新千歳空港の「北海道ラーメン道場」と札幌の「札幌ラーメン共和国」に出店。
北海道外では横浜、そして海外シンガポールにも出店しています。
函館の塩ラーメンを代表するお店でラーメン好きのほとんどの人が知っている店。
観光客でにぎわう店は敬遠しがちな地元函館市民にも根強い支持を得ております。
札幌のラーメン共和国では行列ができる人気店
今回は札幌駅の近くにある「札幌ラーメン共和国」で食べてきました。
この札幌ラーメン共和国は、常時8店舗がお店を構えています。
どの店も個性あふれるラーメンで人気ですが、函館の塩ラーメンはこのあじさいだけなので、塩ラーメンファン、特に、あじさいの味を知っている人に人気の店です。
どの店にもみそ、しょう油、塩とそれぞれの味が揃っていますが、北海道旅行に来て札幌で函館ラーメンを食べるなら、ここを押さえておくとその期待に十分に応えてくれます。
ちなみに北海道の三大ラーメンのひとつ、旭川ラーメンも「梅光軒」が出店していますのでここ、札幌ラーメン共和国に来れば北海道のラーメンを堪能できます。
店内はテーブル席とカウンター席も揃っています
店内は30人ぐらいは入れる広いスペース。
この席が全部埋まって行列ができるのですから、人気の高さを表していますね。
テーブル席と一人でも食べやすいようにカウンター席もあります。
厨房はのれんの向こう側にあり様子をうかがうことはできません。
今回は昼過ぎに訪問したのでラーメン共和国自体が普段より人が少なく、スムーズに入店できました。
案内されたのは小さなテーブルが二つ並べられた4人掛けの席。
スペースとしては少し狭かったですかね。隣のテーブルに座る人と背合わせになる後ろがちょっと気になる。横に並んで食べたら肘がぶつからないか気にしてしまう、かな。
観光客も含めて多くの客をうまく回転させるかがポイントなので、仕方がないですかね。
幸い今回はお客が少なかったので、気にせずに食べることができました。
あ、少なかったとはいえ、それでもキャリーケースを引きずった観光客やサラリーマンなどが次々と入店していたので、時間帯がずれている中でもなかなかの人気の高さを感じさせるものがありました。
ラーメンの種類が豊富なメニュー
今回メニューの写真も撮ったのですが、座った位置が悪かったのかライトが反射している写真ばかりになってしまいましたので、サインボードの写真です。
ラーメンの種類は塩、みそ、しょう油と札幌店限定の特塩、カレーラーメンやパーコー麺などがあります。みそは赤と白を選べたりといろんな種類のラーメンが選べるように揃っています。
サイドメニューには王道の「餃子」と北海道名物の味付きから揚げ「ザンギ」があります。
この餃子とザンギもおいしいと評判です。
今回は王道の 味彩塩拉麺 と、人気が高いとされる餃子を頼んでみました。
テーブルに備え付けの調味料は種類が豊富です。
ラー油、胡椒、一味、ラーメン胡椒、しょうゆ、酢。そしてオリジナルの蝦夷油胡椒と蝦夷ラー油。ラーメンの味変用と餃子用があるので結構な種類です。
ネットなどで調べてみると、あじさいオリジナルの調味料は単品で販売もしているようです。
箸はプラスチックで滑らないように先端が加工してある丸箸。爪楊枝とお手拭きとお冷用のコップ。結構なスペースを占めていますね。。
そんなことをメモしていたり、写真を撮っているうちに、ラーメン登場。
注文から料理が出てくるまでは早いです。
「いざッ実食!」レポート
パッと見た感じは、細かく刻んで散りばめられた水菜の緑が鮮やかですね。
どんぶりも中華風というかややアジアンチックな模様が縁取られています。。カラフルな模様が周りを囲むことで、透明なスープをより際立たせています。こういったところにも気を配っているのでしょうね。普段はそこまで考えることがないので、気づかせてくれる良い演出ですね。
丼に受け皿があるのも珍しいですね。あまりラーメン店では見かけないスタイル。
昆布と豚骨や鶏ガラのだしと塩ダレのスープ
「丼の底が見える」と謳う透き通ったスープということではありますが、、、
丼の底は見えないがレンゲの底は良く見えますね。。
さすがにそこは謳い文句、ということですけど、それでもこの淡い黄金色のスープはきれいですね。ラーメンのスープでここまで透明なのはたっぷりと時間をかけて丁寧に仕込んでいるんでしょうね。
そしてこの透明なスープから喚起するイメージを、優に越えてくるしっかりとしたコクのある味に、まずもって驚きます。
塩味というのをはっきりと主張してくる塩ダレに、鶏ガラや豚骨の動物系の旨味が混じりあい、ベースとなる昆布の出汁が底支えしている。
一口すすって思わずにやけてしまったくらいにこれ、 旨い!
なめらかな中太ストレート麺
麺は中太ストレート麺。さっぱりとした塩ラーメンを印象付けるのど越しの良さとつるりとした口当たり。麺をすするとそのまま喉の奥まで飲み込んでしまいそうなほどなめらかで、口当たりの優しい食感です。
麺は「岡田製麺」。岡田製麺は北海道で2番目に古い老舗製麺会社です。函館市の隣町、大沼国定公園がある七飯町に工場があり、函館を中心に麺を提供している会社になります。
ストレート麺は食感からして塩ラーメンとの相性が良いですね。そしてしっかりとしたスープとのバランスも絶妙で食べるほどに気づかされる、思わずうなずいてしまうような味です。
お麩が目につくトッピング
トッピングはたまご、メンマ、チャーシュー、ネギと細かく刻んだ水菜。そして函館ラーメンの特徴ともいえるお麩。お麩なんて久しぶりに食べましたね。
卵は半身で箸でつまみやすいように切り口はギザギザ加工されています。
チャーシューは薄切りでどんぶりの1/4を占めるほどの大きさ。
持ち上げるとほつれるほど柔らかく、口に入れるとジワリと肉のうまみがあふれてきます。
その控えめな肉の味と薄切りにしたことでやわらかい口当たりが、さっぱりしていた塩とマッチしています。
そしてネギと細かく刻んだ水菜がとても良かったです。
何より見た目が鮮やかでした。ラーメンをすするときにどんぶりに顔を近づけると、湖面に浮かぶ新緑の葉が太陽に照らされてきらめいているような、そんな景色の中に入り込んだかのような感覚。視覚でも楽しめるラーメンですね。
ストレート麺にも程よく絡み控えめに食感に変化をつける。かすかに香りを残すねぎと、水菜の舌触りがとてもいいアクセント。これぐらい控えめでいながらしっかりと変化をつけるとは驚きですね。
自宅でラーメンを作るときにも試してみたい。
サイドメニュー一口では食べられない大きな「餃子」
事前にあじさいの情報を調べていた時に、餃子が美味しいと書いてあったので今回は注文してみました。
結構な大きさで、一口で食べようとすると口の中に無理やり押し込んでほっぺたをリスのように膨らましてしまうくらいの大きさ。
ワンパクな男の子なら餃子を口いっぱいに頬張って、むしゃむしゃとたべているわずかなすき間にご飯を押し込むように食べてしまいそう。
口の中いっぱいにおいしいを詰め込んでしまうあの食べ方、思わずそうしたい気にさせてくれます。
蝦夷辣油がぴりっとしておいしかったです。
まとめ
今回は「函館麺厨房あじさい」の函館塩ラーメンをいただきました。
今回は改めていろいろな発見があり楽しい食事となりました。
いまさらながら、塩ラーメンの美味しさに気づけたことも大きな収穫です。
そして函館に行った際には本店にも寄ってみたくなりますね。函館も美味しいグルメが目一杯あるので、比較となると簡単ではないのですが、それでも確かめてみたい魅力を秘めた美味しさでした。
「函館麺厨房あじさい」は人にお勧めしたくなる味です。
函館ラーメンとしても、塩ラーメンとしてもそれぞれのジャンルでまずは味彩塩拉麺をおさえておいてほしいですね。
楽天市場の「あじさい」塩ラーメン↓
函館市のふるさと納税は魚介を始めとした美味しいものが目白押し
通販もありますよ。
コメント